iPhone8 plusから望遠カメラが、iPohen11 pro以降の機種からは超広角カメラが搭載されるようになり、「外付けレンズは今後不要になるのでは?」と考える方もいらっしゃるかもしれません
実際には、広角・超広角・望遠の3つのカメラが搭載されているiPhone11 proやiPhone12 Proであっても外付けレンズの使い道はあります
むしろ写真撮影・動画撮影の表現の幅を広げてくれる強い武器になります
本記事では、スマホ用の外付けレンズ界の定番メーカーであるMomentのレンズシステムを、外付けレンズの運用事例や他社製品との比較を交えつつレビューします
MOMENTの製品はAmazonで購入することができるのですが、品数が少なく、特にiPhone11シリーズ以降のレンズマウントを搭載した専用ケースはAmazonでは販売されていない為、MOMENTの公式サイトから購入する方法を合わせて解説します
MOMENTは149ドル以上の買い物の送料を無料にしています、ケースとレンズをセット購入する場合には送料はかかりませんので公式サイトからの購入がおすすめです
Momentについて
Momentは2013にキックスターターから事業を開た、アメリカ・シアトルに本拠を持つ企業です
当初はスマホ関連製品の販売からスタートしましたが、現在はフォトグラファー・ビデオグラファーに向けスマホやカメラに関連する自社製品と社外製品の販売を行う企業に成長しています
専用のYouTubeチャンネルの中で、同社新製品の情報、製品の使い方、写真・動画撮影のハウツーを配信しており、初心者ビデオグラファーにとっても参考になる動画を見ることができます(英語であることが難点ですが、、、)
以下は同社のレンズと、当時開発中だったiPhone12用のケースを紹介する動画です
Momentの外付けレンズの種類
Moment の代表製品がスマホ用の外付けレンズです
同社のレンズは専用のレンズマウントを搭載したケースと一体で機能します
業界での評価も高くプロの撮影現場でも使用されています
本記事ではMomentのレンズの中でも特に人気のレンズを4種紹介します
Moment外付けレンズ3つの特徴
独自のレンズシステム
- スマホ用のケースとレンズが一体となった独自のレンズシステムを採用
- 耐久性が高く、且つ、瞬時のレンズ脱着を実現
新しいiPhoneが発売されるといち早く、最新iPhone専用のケースを発売してくれるので、一度レンズを購入すれば、ケースを買い換えるだけで常に最新のiPhoneで同社のレンズを使うことができます
高品質
- 航空宇宙グレードの金属筐体
- 映画品質のガラスを使用し手作業により磨かれたレンズ
ユーザーサポート
- 製品は生涯保証
- 無償で返品交換対応
- 149ドル以上の注文で送料無料
外付けレンズって必要?(動画撮影目線)
iPhoneは機種によって標準の広角カメラに加えて、望遠カメラ・超広角カメラを搭載しています
確かに複数のカメラが搭載されることで外付けレンズの出番は減っていますが、外付けレンズの使い道は無くなっていません
むしろ外付けレンズは動画撮影の用途においてiPhoneのカメラ性能を補う強力な武器になります
外付けレンズの使い道
アナモルフィックレンズでシネマチックに撮影
映画風のワイドな映像撮影
アナモルフィックレンズとは映画のようなワイドな映像を撮影することのできるレンズです
広角レンズは横方だけでなく縦方向にも広角化されますが、アナモルフィックレンズは横方向のみ広角化することのできる特殊なレンズを使ってます
横方向にワイドに撮影するだけでびっくりするほどシネマチックな映像になります
*注意:アナモルフィックレンズを使った場合、横方向に潰れた映像として収録される為、専用のカメラアプリを使うか動画編集アプリで横方向に引き伸ばす編集が必要になります
レンズフレアの活用
横長に撮影する為の特殊なレンズを使うアナモルフィックレンズは、副産物として、強い光を撮影した際にフレアと呼ばれる光の像が横方向に発生します
トランスフォーマーの監督として有名なマイケル・ベイはこのレンズフレアを積極的に活用した映像作りをしていることで有名です
上の画像はMomentのアナモルフィックレンズをiPhone11 proに装着し早朝の太陽を撮影した作例です
太陽だけでなく夜の車のヘッドライトでもこのような印象的なフレアを発生させることができます
最近になり一眼レフ用の比較的安価なアナモルフィクレンズが発売されましたが、それでも8万円以上の値段がするので、約1万5千円でアナモルフィックレンズが手に入ると思うととてもお買い得と感じます
青色のフレアと金色のフレアの2種類が用意されていますのお好みで選択してください
アナモルフィックレンズを使った作例
iPhone12 Pro Maxの広角カメラと望遠カメラにアナモルフィックレンズ(ブルーフレア版)を装着して撮影した動画です
MOMENT アナモルフィックレンズの使い方| カメラ・動画編集アプリの設定を解説
暗い場所での広角・望遠撮影
iPhoneは暗い場所での撮影が苦手です
iPhoneの望遠カメラ・超広角カメラは広角カメラと比較するとレンズが暗い為、暗所の撮影でノイズが出やすい弱点があります
ノイズ対策として、標準の広角カメラに外付けの望遠レンズ・広角レンズを装着し広角カメラを望遠化・超広角化することにより、暗い場所でもよりクリーンな映像を撮影することができます
iPhoneの標準広角/超広角カメラと MOMENTの18mm ワイドレンズの夜景の画質をiPhoneのナイトモードで比較してみます
▼撮影・現像条件
- iPhoneの標準カメラのナイトモード & Apple Pro RAW、露出はオートで撮影
- 露出調整、レタッチは行わずLightroomでJPEG書き出し
画角は
- iPhone 12 Pro Max 広角カメラ
- iPhone 12 Pro Max 広角カメラ+ MOMENT 18mm ワイドレンズ
- iPhone 12 Pro Max 超広角カメラ
の順に広くなります
一見、同じような画質に見えますが、拡大してみるとノイズの量がかなり違うことが分かります
(スマートフォンの方はスマートフォンを横向きにして見て頂くと、より大きな写真を見ることができ違いを比較しやすいです)
▲超広角カメラの写真は全体的にノイズが乗ってしまっているのに対して、広角カメラ+ MOMENT 18mm ワイドレンズはよりクリーンな画質で撮影できています
望遠カメラをさらに望遠に
iPhoneの機種によっては2倍の望遠カメラが搭載されています
この望遠レンズに外付けの望遠レンズを装着することにより約4倍の望遠レンズとして使用することができます
単純に4倍の望遠が手に入るメリット以外に、望遠化することによりiPhoneのカメラでは作ることが難しい背景ボケを作り出すことができます
上の提灯を撮影した作例は、iPhone 11pro の望遠カメラにMomentの望遠レンズを装着して撮影しています
手前の提灯にピントが合って背景が少しボケているのが確認できると思います
iPhoneの標準カメラだけではこのように背景をボカすことできません
Momentのレンズシステム
Momentの外付けレンズは専用のiPhoneケースと一体となり機能します
このシステムがとにかく秀逸です
- 瞬時にレンズの脱着ができ
- ガタ付きがなくしっかりとレンズを装着することができ
- 耐久性もある
レンズ本体・iPhoneケース共に工業製品として優れた品質であると感じます
専用iPhoneケース
レンズのマウント
専用のiPhoneケースには広角レンズと望遠レンズに外付けレンズを装着する為のマウントが付いています
(光学設計上、超広角カメラに外付けレンズをつけることは難しかったようです)
このマウントにレンズを90度回転させてひっかけて固定するシンプルな構造です
ケースの種類
複数のデザインをiPhoneの機種ごとに選ぶことができます => Momentケース
レンズのマウントシステムは全てのケース共通なので、新機種に買い替えた場合はケースを買い替えるだけで最新機種にレンズを取り付けることができます
私が使用しているのは一番薄いタイプの「Moment iPhone Thin Case」です
iPhone 11 Pro Maxのケースは1年弱使用しました、壊れることなく使うことができました
現在はiPhone 12 Pro MaxにMagSafe対応のThinCaseを着けて使っています
MagSafe対応のThinCaseと周辺アクセサリーのレビューはこちらをご覧下さい =>MOMENT | MagSafe対応ケースとアクセサリー | レビュー
外付けレンズ
5種類あるMoment外付けレンズのうち、ワイドレンズ、望遠レンズ、アナモルフィックレンズを購入しました
専用のポーチとレンズキャップが付属しています
どのレンズもケース同様に、雑な作りがなく高級感があり、解像感や歪みの少なさは期待通りの性能でした
各レンズの性能や使い心地は別記事でレビューする予定です
フィルターマウントアクセサリ
動画撮影の必須アイテムであるNDフィルターを搭載するフィルターマウントアクセサリもしっかり用意されています
Momentの各レンズに取り付けことのできるアダプター3種と共通のフィルターマウント(フィルター径67mm)が付属します
アダプターとフィルターマウントをレンズに装着し、一眼レフ用のNDフィルターを装着します
*動画撮影におけるNDフィルターの使い方はこちらの記事で解説しています => 【動画撮影向け】おすすめのNDフィルターと使い方
他社の外付けレンズシステムとの比較(Sandmark)
私自身は外付けレンズの定番メーカーの一つであるSandmarkのワイドレンズ、アナモルフィックレンズ、NDフィルターキットを所有してます
結論、Momentの外付けレンズの方がおすすめです
レンズ脱着のシステムがMomentの方が優れているのがおすすめの理由です
Sandmarkはレンズの取り付けがネジ式になっていて、何度もレンズを回して取り付けなければいけないので装着に時間がかかります
さらに、「専用のiPhoneケースのメスネジ」と「レンズのオスネジ」の噛み合わせが悪く、取り付けにさらに時間がかかります。。(私がたまたま出来の悪い個体を買ってしまっただけかもしれません)
撮影中は何度もレンズを付けたり外したりするので、この取り回しの悪さはとてもストレスです
一方、Momentのレンズシステムは脱着のストレスが全くありません
1秒で取り付け、1秒で取り外しできます
Sandmarkのレンズの性能はMomentと遜色無いのですが、レンズの着脱のしにくさからSandmarkのレンズの使用機会が減ってしまいました
外付けレンズのデメリット
Momentのレンズシステムはレンズの脱着システムがとても優れている、という説明をしてきましたが、それでもレンズの脱着は面倒です。。
特に日中は外付レンズにNDフィルターを取り付けた運用になるのでレンズの脱着がさらに手間になります
私自身は日中の撮影においては、明確な目的がない限り外付けレンズを使わず撮影、ここぞという時に外付けレンズを使用します
一方夜間の撮影においてはNDを付ける必要がなく、レンズ脱着の手間が軽減されるので、よりクリーンな映像を撮影する為に積極的に外付レンズを使用します
購入の方法
AmazonとMomentのいずれかで購入できます
Amazonで購入するメリット・デメリット
- メリット
- 日本円で手軽に最短で購入できる
- デメリット
- 全ての製品を買うことができない
- 2021年4月現在、iPhone11シリーズ以降のケースは販売されていません
Momentショップサイトで購入するメリット・デメリット
- メリット
- 全ての製品を購入することができる
- 149ドル以上の買い物の場合は世界中どこでも送料無料(2021年3月時点)
- クリスマスシーズン等、年に数回割引セールがある
- 直販なので安心
※関税に関して法律の規定まで確認できてませんが、私自身の実績として過去2度の輸入で関税は発生したことはありません
- デメリット
- ショップサイトが英語表記
- 配送に時間がかかる(1週間程度で届きます)
Momentショップサイトのお得セット
初めての方は単品で買うよりお買い得なケース・レンズ・レンズペン(レンズクリーナー)がセットになったスターターセットがおすすめです
レンズが1つのセットと2つのセットが用意されています
レンズペンはレンズのクリーニングに使用します
スターターキットはレンズ1個のセットから149ドル以上になるので送料は無料になります
※iPhone12シリーズ用のMagSafe対応ケースはスターターキットの対象外です
スターターセット(ケース+レンズ x 1個 + レンズペン)
スターターセット(ケース+レンズ x 2個 + レンズペン)
スターターセット(ケース+レンズ x 3個 + レンズペン)
Momentショップサイトでの購入手順
スターターセット(ケース+レンズ x 2個 + レンズペン)を事例に購入手順を解説します
製品購入ページを下にスクロールしてケース・レンズの選択画面を表示させます
好みのケースとレンズの選択
どのケースとレンズにするかはあらかじめ以下のページより確認しておくとスムーズに選択ができると思います
選択が完了したら下のボタンをタップし注文内容の確認画面に進みます
内容に問題がなければCHECKOUTをタップします
メールアドレスと住所の入力
次にメールアドレスを入力し、下に画面をスクロールし氏名・電話番号・配送先の住所を入力します
英語の住所の書き方が分からない方はこちらのサイトを利用するのが便利です
日本語の住所を英語表記の住所に変換してくれます
配送方法の確認とクレジットカード情報の入力
配送方法はFedEx以外選択することができないはずなので、そのまま下にスクロールし、クレジットカード情報を入力します
BILLING ADRESSは支払い先の住所のことなのでそのままで大丈夫です(配送先の住所と同じ住所が自動で入ります)
注文完了
PLACE ORDERをタップして注文完了です
Momentより入力したメールアドレス宛に注文受付のメールが届くので確認をしてください
*画像をクリックすると公式の製品ページにジャンプします
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